2005年4月のつぶやき


その1

スイス・ルガーノの演奏会を終えて、ミラノに帰ってきました。
出産後ちょうど二週間の4月7日から、ルガーノでオーケストラとの リハーサルが始まりました。
私は出産4日後の退院の日には、ほぼ普通の生活が出来るようになっていて、
生まれたての息子をピアノの傍らに寝かせて、時折ぐずる赤ん坊をあやしながら
産後の10日間練習して、7日の朝ミラノ中央駅からルガーノ行きの電車に乗りました。
スイス国営ラジオのホールは、アルゲリッチの音楽祭のテレビや、 ミケランジェリのヴィデオで見たことのある、
木張りのホール。 作曲家のジャレルも、ストラスブルグから本番に駆けつけてくれました。
1年半前に彼の作品を同じルガーノで弾いて以来の再会でした。 本番はとても盛り上がり、
客席からはブラボーも何回か飛んで、 指揮のベルナスコーニもジャレルもオーガナイズの方々もとてんも
喜んでくれました。 超絶技巧のピアノのための作品ですから、体力勝負でもあり、
内部奏法も山盛り、立ったり座ったりも忙しい曲でした。
日本では産後二週間は動いてはいけないというのが常識だから、 本当に産後弾けるだろうか、と
不安だったのですが、 なんだかすんなり乗り切れてしまったので自分でもびっくり。
指揮者も事務の方々も私の出産予定をもちろん知っていてのオファーだったので、
産後二週間の本番なんて欧州では当たり前なのかしら、、、と思っていましたが、
ジャレルやオーケストラのメンバーは、皆私が産後2週間だと知って、 ものすごくびっくりしていましたので、
やっぱり欧州でも2週間でこんな激しい曲を 弾くのは珍しいことだったみたいです。
それにしても我が子は生まれる直前も生まれて直後も、 現代曲ばかり聴いて育っていますから
将来がちと心配。 普通にすくすくイタリア少年たちとサッカーを楽しむように育って欲しいけれど、
胎教もかなり偏っているから大丈夫かしらねぇ、、、とほほ。